企業M&Aとは
M&Aは「Mergers and Acquisitions」の略称です。合併(Mergers)とは、A社とB社が統合して一つの会社になることをいい、統合後の会社は、A社かB社のどちらか、あるいは新たに設立されるC社となります。これに対し買収(Acquisitions)とは、買収に関与する当事者の売買対象(目的物)が何かによって、主に次の三つの手法に分類されます。
- 株式:株式買収
- 特定の事業(業務):営業買収(事業譲渡)
- 特定の資産:資産買収
このほか、「会社分割」及び「株式交換」といった一般的M&Aの類型は、ある側面から見れば、買収(Acquisitions)の変形型と捉えることができます。
「会社分割」は、組織再編又はスリム化の手段として用いられ、会社から切り離したした事業又は部門は、新設会社により運営されることもあれば、買収意欲のある会社により買収されることもあります。この場合、買い手側の視点から見れば、事業買収に属する可能性があります。
「株式交換」は、一般的に会社同士がお互いの株式を交換して、親子会社関係を形成するためによく用いられます。この枠組みにおいては、株式買収に相当しますが、対価として支払うのは株式であり、現金による支払いを行いません。

「公開買付け(Take Over Bid)」」については、一般の証券口座を通じた株式売買とは異なる取引方法です。公開買付けを行なおうとする企業が、法定手続き(台湾では証券取引法及び関連法令に基づく)に従い、買付け予定の株式数、期間、価格などを含む公開買付け計画を公表し、同一の条件により、対象会社の一般かつ不特定の株主から株式を買い付け、対象会社の経営支配権を取得するものです。
上述の一般的なM&Aの類型(合併、買収、会社分割及び株式交換を含む)は、台湾においては、原則として「企業併購法」に定められています。企業M&A法に規定がない場合は、会社法、証券取引法、公正取引法、労働基準法、外国人投資条例、税法、商業会計法等の法令を相互に適用しなければなりません。


